お寺にはこの現代において、ここにしかない心の平安がある
證安院住職をつとめております村上峻海と申します。
京都市右京区で400年以上の歴史を持つ浄土宗の寺院であります。
浄土宗を開かれた法然上人の教えは、「南無阿弥陀仏」というお念仏をお称えすることです。
ひとえにお念仏をお称えすること、それは心の平安へと繋がっております。
人々のお寺離れがささやかれる昨今でありますが、お寺にはこの現代において、ここにしかない心の平安があると、信じております。
地域、そしてそこに住まれる皆様にとって、心の拠り所となれるように努めてまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
この上なく尊いご本尊の阿弥陀様の事です。
峨野巡りの土産物の店の並ぶ中、白壁の土塀に囲まれた證安院は昔から「さつき寺」として有名です。
山門の正面に誓阿上人の『南無阿弥陀佛』の名号石、本堂には雲に乗った来迎阿弥陀仏三尊仏をまつっています。
浄土宗京都教区嵯峨組寺院27カ寺のひとつでもあり、観音様は洛西三十三カ所の第十六番札所になっています。
二尊院や祇王寺を越えて、化野念仏寺に向かう道すがらに證安院はあります。
小倉山のすそ野に竹林や田畑が広がるこのあたりは、昔はうっそうとした竹藪ばかり。
昼間でも薄暗くて、ちょっと恐ろしいような場所でしたが、今では休日ともなると嵯峨野めぐりを楽しむ若者や、観光客で、さながらメインストリートのような賑わいをみせます。